piano_nostalgia

私の音楽人生の中で
最も尊敬する人の一人であり、
その人の奏でる生の音に触れられたことが
ほんとうにラッキーだった、と思っている

そんなピアニストがいます。

その人の名は、入江宏。

天から降ってくるような
純粋でリリカルな音をその指先から生み出す
素晴らしい音楽家でした。

ジャスピアニスト、という範疇に収まりきらない音楽家であり、
医師として忙しい毎日を送りながら
純粋に音楽を追求した、本物の天才でした。

十代の終わり頃に入江さんに知り合った私は、
その演奏に触れることで
そしてある時には言葉で、
私の中の音楽の基本となるものを教わったと思います。

その後私は、音楽を生業(なりわい)として
ジャズではなく、ロックやポップスの道へと行きましたが、
今でも彼から教えられたことは
私の中で宝物のように輝いています。

そして約1年半前、
彼は駆け足でこの世を去ってしまいました。

今は、星空に帰って
音楽を奏でているのだと思います。

音楽は、スピリチュアリティであり
科学であり、数学であり、
そして宇宙そのものです。

同時に音楽は、
私たちの細胞ひとつひとつに
ダイレクトに働きかけ、
エモーションや
マインドの構成を揺さぶる、
触媒的なエネルギーでもあります。

入江宏さんは
その音で、その音楽で
まさにその両方を瞬時に感じさせ、理解させてくれる
稀有な存在でした。

入江さんの演奏を録音したものはほとんど残されておらず、
今ではとても貴重です。

ライフサイクルという
入江さんが参加していたセッショングループのリーダーである
伊藤秀三さんが中心となって、
トリビュートアルバムが出来上がりました。

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彼をこよなく愛する人たちが集まり、
最後に彼が作曲した曲を演奏したセッションも含まれていて、
そこでは、私もピアノを弾かせてもらいました。

特別に千円にてお分けしていますので、
ご興味のある方はお問い合わせからお申し込み下さい。

 

 

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