Sunshine with butterflies as abstract lights background

このことはブログに書くにはよそうかな、と思っていたのです。

それは、ずっと一緒に暮らしていて、数ヶ月前に19歳で大往生した猫のことです。

生後3ヶ月ほどで家にやってきたその子は、とても穏やかな性格の男の子でした。

おっとりしているのに、当時たくさんいた猫たちの中で、一番強くてボス的な存在で、他の子たちは人間の愛情を奪い合おうとするのに、この子はいつも一歩引いた感じで我が道を行く、といった感じでした。

とはいえ、さすがのボスも年をとるにつれだんだん甘えん坊になっていき、それとともに身体も少しずつ弱くなっていきました。
最後の半年くらいは、その表情や瞳からあたたかい愛と感謝の気持ちが溢れ出て、それがひしひしと伝わってくるのでした。

そしてついに、さよならする日がやって来たのです。

その前の晩、がんばって少しごはんを食べましたが、それからはソファに横たわったままになりました。

その時、私は不思議なことに気づいたのです。

彼の身体から、甘い柑橘系の花のような、とてもよい匂いが漂っているのです。
いったい、どこからこんな匂いがしているんだろう?
私は思わず何度も、横たわっている彼の身体に鼻を近づけてクンクンしちゃいました。

私が生まれた時には、すでに家に猫がいましたし、その後もほとんど猫なしで生活したことがなかったために、それはそれはたくさんの猫を見送って来ています。

でも、こんなことは初めてでした。

その匂いは、なくなるどころか弱って来るにつれてますます強くなってくるのです。

日向ぼっこが大好きな子だったので、陽あたりのよい2階のベッドに移して、そっと寝かせました。
息が少しずつ弱くなり、この人生、もとい猫生での最後のひと呼吸を終えると、しばらくして心臓の鼓動もそっと去って行きました。

いくら何匹もの猫を見送っているとはいえ、やはり別れはつらく悲しいものです。
なのに、この時はそういった感情だけではなく、何かひとつの共同作業を終えたような素晴らしい気持ちにもなりました。

そして何よりも、驚いたことに、花のようなその匂いはぜんぜん消えないのです!
霊園に行ってその子の身体を荼毘に付すまで、それはずっと続いたのです。

それから不思議なことが始まりました。

家にはもうひとり女子猫がいて、この子のために大きなステンレスのボウルに入れたお水を毎朝取り替えるのですが、このお水を替えようとすると、必ず例の匂いがしているのです。
ボウルを洗うと匂いは消えますが、また次の日の朝には匂いが戻っています。
お陽さまだけじゃなく、水も大好きな子だったので、夜な夜な飲みにきていたのでしょうか。

ボウルだけでなく、家のあちこちにその匂いが漂ってくることがしばしばありました。
その度に、彼のあたたかい愛情や深い感謝のバイブレーションに包まれるのでした。

それは約2ヶ月近く続き、だんだんその匂いはしなくなりました。
そして最近では、そのことを忘れかけていました。

ところがこの間、それを思い出させてくれることが起きたのです。

先日、クリスタルボウルとライアーのコンサートがピラミッドセンターであったのですが、その時参加して下さった方と終演後におしゃべりしていたら、突然お香のようなよい匂いが漂ってきたのです。
私も彼女もその匂いがどこから来るのだろうと、広いピラミッドセンターを見回しましたが、さっぱりわかりません。
今思うと、あれは何かを私たちに伝えたいと願っている存在が発していたように感じます。
そのメッセージをマインドで論理的に理解することはできませんでしたが、あのお香のようないい匂いそのものに、メッセージが込められていたのだと感じるのです。

メッセージがやってくる時は、イメージや言葉が突然閃いたり、何らかのシンクロが起きるなど、さまざまなやってきかたがありますが、ここのところ四次元から上の領域では、香りや匂いを使うのがブームなのかもしれませんね(^^)

 

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